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<心に余白をつくるということ>

2026年10月1日

「セルフケア」という言葉を耳にする機会が増えていますが、改めて心とは、そしてセルフケアとは何でしょうか。心は目に見えないため、海に浮かぶヨットをイメージしていただくと、分かりやすいかもしれません。ヨットはただ乗っているよりも、天候や海域によっては帆を広げたり縮めたりと対処することで、安全に進むことができます。

状態に合わせた対処を行うことが効果的となるのは心も同様です。心が揺れたときに気づくこと、心の揺れを日頃から乗りこなそうと対処することをセルフケアと言います。

セルフケアと聞いたとき、運動や趣味など「何かをする」ことが頭に浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。それも大切なことですが、忙しい日々のなかで何かを新たに行うことは、ときには負担になってしまいます。セルフケアにおいては「何かをする」だけでなく「何を減らせるか」という引き算の視点もとても大切なものとなります。

減らすものとしては、例えば「行うべきこと」(例:家事を少し簡略化する)、「気遣い」(例:頼まれごとを無理して引き受けない)、「情報」(例:SNSを見る時間を減らす)、「自分への厳しさ」(例:白黒でなくグラデーションで考える)などがあります。

特に、自分への厳しさから、自分を労わる行動が難しくなってしまうこともあると思います。そのようなときは、「大切な人が同じ状況だったら、どんな言葉をかけるだろう」と想像してみてください。私たちは他者には優しくできても、自分自身には厳しくなりがちです。優しさの矢印を、少しだけでも自分に向けていただければと思います。

このように、ときには何かを減らすことも心の揺れを乗りこなすために有用となります。そして、セルフケアは大切なことではありますが、万能ではありません。心の大きな揺れが続くときや、日常生活に影響が出ているときは、専門家に相談することも大切なケアです。一人で抱えず、必要な助けを借りながら、自分に合うケアを見つけていきましょう。

また、つらい気持ちや不安を抱えたときには、LINE相談などの相談窓口を活用することも一つの方法です。「こんなことで相談してよいのだろうか」と迷うような内容でも構いません。気になることがあれば、まずは気軽に相談してみてください。